ＢＣＬを長い間楽しんでいると自然と身に付く特殊技能について考えてみました。私自身が経験してきたのは以下の３点でしたが、皆さんはいかがでしょうか。 （なお、ここではメカに詳しいとか電波伝搬に詳しいとかの専門的なことは除いています） ★世界各国の国名とその首都名に詳しくなる。 通常ＢＣＬという趣味を始めると、最初は片っ端から受信して受信局数を増やしたくなる人が多いのではないでしょうか。（最初から地域限定でＤＸをする人も珍しいと思われますので）特にＢＣＬブームの頃は、短波誌等でＩＤ確認の重要性を説かれていましたので、「This is Radio ○○○」といった形式のアナウンスを聞くために常に耳を集中させていました。大抵の国際放送は放送局の所在地である首都名も併せてアナウンスしていますし、国によっては局名自体に首都名が含まれていることがありますので、このような放送を受信していくうちに自然と国名とその首都を覚えていくことになります。一般の人は存在すら知らない国の首都まで覚えることになりますので、「知識のひけらかし」には大変有効です。 ただ、気を付けないとＢＣＬ特有のミスを犯す恐れがありますので、注意が必要です。例えばオーストラリアの首都がメルボルンだとか、オランダの首都がヒルバーサムだとか．．．いずれにせよ詳しいのは国名と首都が中心で、大抵その国の詳しいことはわかっていませんので、すぐにボロが出てしまいますが．．．。 ★複数の言語を聞き分けることが出来る。 私の場合は、英語・中国語・韓国語・ロシア語・フランス語・ドイツ語・スペイン語（ポルトガル語）・アラビア語・インドネシア語（マレー語）・ベトナム語あたりを当時聞き分けることが出来ました。ただこの能力は「何の言語なのかがわかる」というだけで、内容が理解出来るわけではありません。まさに受信局名を推定することにのみ有効な能力で、一般社会では何の役にも立たないのが悲しいところです。 ちなみに昔出ていた英語修得のための本で、「２４時間、ＢＢＣやＶＯＡなどの海外英語放送を流していると、赤ん坊が言語を習得するのと同じプロセスで、徐々に理解出来るようになる」と書いていたものがありますが、これは私は絶対ウソだと思います。やはり地道な努力をしないと駄目ですよね。 ★騒々しい環境下でも人の話す内容が聞こえる。 常に混信やノイズの中で放送を聞いているせいか、騒々しい環境でも人の話を聞き取ることが出来る場合があります。実際は「聞き取れる」というより、聞こえていない部分を想像でカバーすることが出来るといった方が正確かもしれません。 これはビジネス等でも役に立ちそうな気がしますが、別にＢＣＬをしていなくてもこの能力が優れている人はいますので、あまり特殊技能とは言えないかもしれませんね。

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